ものがたりの種

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西遊記

 

中国四大奇書の一つ、「水滸伝」を読み、その世界観に惚れこんだ小学生の頃の僕は、さらにと次なる物語に手を出します。

 

そして選んだのが、「西遊記」。

 

日本でも夏目雅子さんや、堺正章さんなどのキャスティングでドラマ化されましたよね。(古いかな)

 

あらすじ

 

時は、西暦629年頃。

 

中国が「唐」と呼ばれていた時代。

 

仏教の経典を得るために、インドに渡った法師がいた。

 

名を「玄装三蔵」という。

 

実際に行われた、その十数年に及ぶ旅を元に、創られたのがこの作品である。

 

     ◇

 

「不老長寿の術」を得んがために、仙人に弟子入りした猿がいた。

 

その名も「孫悟空

 

修行の果てに、彼はその術を伝授される。

 

さらに、72の変化の術や雲乗りの術も会得。

 

その後、武術も鍛え、如意棒なる武器を手に入れた彼は、無敵の妖仙となる。

 

しばらくの間、好き勝手やっていた悟空だったが、やがて天界の怒りに触れ、「五行山」に封じ込まれることになった。

 

     ◇

 

500年後。

 

下界は乱れていた。

 

それを案じた如来は、手元にある経典を、それを手にするに値する人物に託そうと決めた。

 

そこで選ばれたのが「玄装」である。

 

玄装は、五行山に囚われていた悟空の封印を解き、彼を共に加える。

 

さらに、沙悟浄猪八戒という妖怪も、その一行に加えた。

 

そして、天竺(インド)までの長い道のりが始まる。

 

……と、そんなストーリーです。

 

 

猿の子孫か、神の子か

 

進化論では、人は猿から進化したと教えます。

 

スピリチュアルでは、人は神から分離したと説きます。

 

野生に捕らわれた肉体に、神の一部である精神が宿る。

 

徐々に、本能を押さえることを覚え、良心に従えるようになっていく。

 

猿の子孫の要素が強かった人間が、神の子になっていく。

 

そんな物語が、「西遊記」なのでは、と僕は思います。

 

リアルがフィクションを超える日。

 

現在、AI技術はすごい勢いで進歩しています。

 

やがて「心」を持つロボットも誕生するでしょう。

 

人工知能の権威レイ・カーツワイル博士は、次のように提唱した。

 

「AIは発達し、人間の知能を超えるだろう」と。

 

シンギュラリティ(技術特異点)と呼ばれるそれは、「少なくとも、2045年までに起こるだろう」とされています。

 

 

悟空たち妖怪を、「未だ心を持たないロボット」だとする。

 

そんな彼らに「心」を持たせる旅を描いた、「西遊記近未来バージョン」なんて創作したら、面白いと思いませんか?

 

 

ところで……

 

心を手に入れたロボットと、機械の身体に脳をアップロードした人間。

 

その二つに、違いはあるのでしょうか?

 

また、その人間バージョンⅡが、心を失ったとしたら……?