ものがたりの種

小説、映画レビュー & ものがたり考察サイト

大脱走

 

これまで観た中で、記憶に残る最も古い映画は何か?

 

人生で初めて観た映画ではないだろうけれど、記憶に残っているのは「大脱走」という作品。

 


「大脱走マーチ The Great Escape March」

 

あらすじ 

 

第二次世界大戦中、ナチスの絶対脱走不可能といわれた収容所から、連合軍の捕虜たちが脱走を図るという物語。

 

1963年公開のアメリカ映画で、戦闘シーンのない戦争映画として話題となりました。

 

監督はジョン・スタージェス

出演はスティーヴ・マックイーンチャールズ・ブロンソンetc……。

 

さて、この映画の何が心に残っているかというと・・・

 

エルマー・バーンスタインが作曲した、「大脱走のマーチ」の軽快で、耳に届いたが最後、脳内でエンドレスリピートされるキャッチーな音楽……ではなく。

 

「The King of Cool」と称された、メチャクチャかっこよいうえに反骨精神旺盛な、伝説のスター「スティーヴ・マックイーン」が、ナチス兵に追われながら草原をバイクで疾走するシーン……でもない。

 

捕虜250名を脱走させようとする計画の凄さ……ですらなく。

 

さらにこの物語は、1943年にドイツの捕虜となったポール・ブリックヒルが、捕虜収容所で実際に体験した脱走計画をもとに創られた……つまり実話だったからわけでもない。

 

 観る側にも、ものがたりがある

 

この映画がTVで放送されたとき、よしふみ少年は小学校低学年だった。

 

そして「大脱走」の放映時間は夜の9:00。

 

「子供は寝なさい」な時間である。

 

規律に厳しい母親の監視がある中、少年は父親に救いを求める。

 

が、父は弱し。

 

「いいから寝なさい」

 

と、一蹴される。

 

そこで父と子はタッグを組んで一計を案じた。

 

当時、少年の家は狭く、畳の部屋でそれこそ川の字で窮屈に寝ていた。

 

そこにはタンスなどの家具はもとより、テレビまで置いてあって、父と母は寝ころびながら観ていたものだった。

 

父は自分の布団に少年を潜りこませ、「もう寝た」と嘘の申告をする。

 

少年は布団の隙間から、目だけをのぞかせ、初めて体験する大人の時間に酔いしれた。

 

そう、よしふみ少年は、「大脱走」のストーリーだけではなく、父と子の秘密の冒険譚に感動したのである。

 

悪だくみをする映画を、悪だくみしながら観ているものだから、思い入れは通常の5倍くらいにはなったのだろうと思う。

 

と、いうわけで「大脱走」は、少年の心に深く刻み込まれる映画となったのです。

 

もし「大脱走」をテーマに物語を創るなら。

 

時代は、現代

場所は、日本。

日本のクローン技術が、世界に公表されている以上に発達しているとする。

すでに、遺伝子検査を含めたあらゆる方法を用いても、本人と見分けがつかないクローンは完成した。

むろん、記憶や知識、思考までも本人と瓜二つ。

極親しい家族や友人ですら、疑わないレベル。

そして、クローンは、彼を創造した人物の命令には従う。

さて、これをどう利用する?

 

財界の大物や、アメリカやロシア、中国などのトップをクローンに入れ替える。

もちろん、裏で世界を自由に操るために。

 

日本のとある秘密基地。

そこには世界の重要人物たちが、拉致され、監禁されている。

クローンに、彼らの思考や記憶をインストロールするためだ。

 

彼らは記憶を抜かれたら、人知れず「処理」される。

そこで、「大脱走」だ。

トランプ大統領や、プーチン大統領習近平主席などの各国のトップたちが、協力し合って世紀の大脱走をするのである。

世界中が敵だらけ、だれがクローンかもわからない世界で、彼らは果たして逃げられるのだろうか・・・

 

と、いうストーリーはいかかでしょう?