ものがたりの種

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水滸伝

 

初めて小説を読んだのは、小学生の頃でした。

学校の図書室にあった「中国の昔話」的な短編集を借りてみたところ、大いにハマってしまい、夢中になった読んだ記憶があります。

 

素手で虎を退治する猛者や、雲を操る仙人などが生き生きと描かれ、「中国やべぇ」なんて、彼の国に憧れをもったのもその頃のこと。

 

「美味い」と「旨い」。

「男」と「漢」。

漢字の使い方ひとつで、何となく雰囲気が変わるものだな、と学んだのも中国の昔話ならではだと思います。

 

で、「中国の昔話」で読書にはまった“よしふみ少年”は、その後、長編に挑戦したくなり中国四大奇書のひとつ「水滸伝」に手を伸ばします。

 

 

水滸伝とは・・・

汚職や不正がはびこる北宋末期、世になじめず、不器用な生き方をしてきた荒くれ者たちが、梁山泊という自然の要塞に集結して、権力者たちと戦う、

というストーリー。

 

12世紀初めに、宋江という名の男を首領とした36名が、実在の梁山泊の近辺で反乱を起こしたことが記録されている。

これをもとに、脚色を加えできあがったのが、後に「西遊記」「三国志」などと並び称されるほどになる「水滸伝」です。

 

 

さて、よしふみ少年は不器用だった。

現在でもそれは変わらないが、当時は幼かった分、余計に融通が利かない。

当時の権力者=親や先生にも、違うと思えば、喰ってかかる面倒くさい奴でした。

 

その性質がゆえに、国にすら命がけで立ち向かう梁山泊に集う豪傑たちに、惚れた。

 

水戸黄門とかで、

「魚心あれば水心あり、ですよ。お代官様」

なんて、こそこそやっているけれど…。

 

現代も、そういう世界はごろごろしてますよね。

 

リアル「お主も悪よのぉ」な世界。

 

水戸黄門程、悪気は感じないけれど……。

 

大人になっても、そういうのも必要なのですねぇ、と思いつつもなじめない自分がいる。

 

 

さて、最近になってまた「水滸伝」が読みたくなって、図書館で借りてみたのですが、これは失敗した。

 

大人だけに、大人用の「水滸伝」をセレクトしたのですが、児童文学書にはあり得なかった「性描写」がやばかった。

 

梁山泊に集う豪傑の一人は、兄嫁に恋い焦がれていた。

我慢できなくなった男は、ある日ついに兄嫁に襲いかかる。

その男が、闇に堕ちるきっかけとなった事件なのだから、外せないのは分かる。

けれど、描写がグロすぎて、かなり引いてしまいました。

 

 純粋だった少年時代に憧れた英雄だったから余計に、ですよね。

 

というわけで「水滸伝」は児童文学書で読むのが正解だと僕は思います。