思考のよせなべ

清水喜文ブログ

大きいものの終焉

 

【2種類のクジラの祖先】

 

4000万年ほど前。

二種類のクジラが住んでいました。

食うか食われるかの世界で、彼らは別々の道を歩き出します。

一方は、身体を大きくして、誰にも襲われないような進化を遂げ、

もう一方は、身体は小さいままで、泳力を伸ばし、襲われても逃げ切れるように進化しました。

 

大きいものは、バシロサウルス(体長、約18m)。これは「爬虫類の王」を意味します。

小さいものは、ドルトン(体長、約4.5~5m)。

 

ところが同時期、南極大陸で氷河の形成が始まり、徐々に寒冷化が進み始めます。

 

そして、3500万年前。

各地で同時多発的に、直径数㎞の小惑星の衝突が起こります。

ポピカイ・クレーター(ロシア・クラスノヤルスク地方にあり、直径は100㎞)

チェサピーク湾クレーター(アメリカ合衆国バージニア州チェサピーク湾口にあり、直径は90㎞)

 

これらが複雑に絡み合うことにより、環境が変わり、生物たちに試練が訪れました。

生物たちの数が減ると、捕食者は飢えます。

 

そして、 大量の食糧を必要とする大きいものは絶滅。

少しのエネルギーで生きられる小さいものが、生き残ります。

 

巨大なバシロサウルスに怯えていたドルトンが、現生のクジラ類に進化したのではないか、と考えられているのです。

 

 

【大きいものの終焉】

 

「大きいものと小さいものとは?」と考えてみる。

企業と、個人。

テレビや新聞などのメディアと、ネットにある個人のメディア。

排気量の大きな車と、ハイブリット車。

豪邸に住む者と、ノマド

物質主義者と、ミニマリスト

う~む。

なるほど。

大きなものは、すでに衰退しはじめている。

 

 

【大きすぎるだろう】 

 

そんな事を考えていたら、ものすごく大きなものを見つけてしまいました。

 

ダボス=共同】国際非政府組織(NGO)オックスファムは16日、世界で最も裕福な8人と、世界人口のうち経済的に恵まれない半分に当たる36億7500万人の資産額がほぼ同じだという報告書を出した。

 

      (中略)

 

オックスファムは、税収拡大や軍事費削減などに取り組めば最貧困層の4分の3を救うことが出来ると主張。「大企業や超裕福層がいかに格差の危機をもたらしているかや、現状を変えるために何ができるかを考えるべきだ」と強調した

 

日本経済新聞より

 世界の富裕層上位8人の資産、下位50%と同額 :日本経済新聞

 

  

これはさすがに、簡単には滅びるとは思えない。

が、今は「あり得ないことが、あり得る時代」なのです。